2022年度行政書士合格者の皆さん、おめでとうござ
います。ここまで来るのは大変だったことと思います。困
難を克服して勝ち取った資格です。どうぞ大切にして活用
してください。期待しています。
さて、新人行政書士の方々へ参考になるいくつかを述べ
ますので役立ててください。
合格した年に開業する-。
やはり合格後すぐに開業するのが一番です。気持ちも高
まっているはずですから、このような機会を逃す手はあり
ません。
もう少し実務を勉強してから、知識を身につけてから、
とうい方は多い。しかしながら、そのような方は他資格や
実務とは無縁な勉強をしがちです。
私が知っているかぎり、合格後3年で開業はまだ良い方
で、実に10年後という方もいます。それでも不安がある
と言います。
どんな相談や案件にも対応できるようになるには実務
経験しかありません。どの図書にもない実例が実務なので
す。私の経験からすれば100件の依頼は必要でしょう。
それは覚悟してください。
登録して開業した、ホームページも作成した、さあこれ
で次々と依頼が来るだろう、などと思わないこと。
1年目は3件も依頼されれば上々です。そしてそれら3
件の報酬も契約通り集金できるかどうか。集金できなけれ
ば業務を完成したことになりません。
最初のころは、依頼者も親類、町内会、以前の職場の同
僚といった方々が大半。そのような方々へ報酬を請求でき
るかどうか。試験以上の難関です。
練習になればよいのだから、と言って無報酬で業務を引
き受けてしまう初心者の方もかなり見受けられます。これ
は誤りです。一番困難な集金を外してしまっては、とても
業務を行ったとは言えません。
営業、依頼、業務遂行、集金-この4つがすべて整って
実務なのです。
残念ながら、開業後1年~3年程度で廃業してしまう方は
います。それは集金できない方です。集金できなければ事
務所の運営もご自身の生活も成り立ちません。
私どもは専門家であると同時に独立した経営者でもある
ことも忘れずに、日々実行してください。
ボランティアではないことをくれぐれも忘れないように
してください。
疑問や不安があれば、どうぞおいでください。
もちろん無料です。お待ちしています。
塾長 黒 田 広 史