相談会はいつ?
皆さんは暑中見舞を出しましたか。あるいは準備中でしょうか。どちらにしても差し出されることを改めておすすめします。ただし、今年は8月7日以降は「残暑見舞」となります。暦の上ではもう秋なのです。まだまだ猛暑なのですが、そのような決まりですので仕方ありません。
さて今回のおすすめは「無料相談会」です。
「この暑いのに?」、と思われるでしょうが、この夏に開催するのではありません。おっしゃる通りこの猛暑続きの中で開催しても、相談者はまあ1人も来ないでしょう。
私がおすすめするのは今年の冬。11月と12月です。そんな先なのになんで今から準備するのか、と思われるでしょう。しかし、今から準備してちょうどよいのです。
まず、会場の確保です。場所は駅に近くたいていの方が知っているビル、ホテルがよいでしょう。
そして11月12月の毎週土曜日がおすすめ。毎週行えば2ヶ月で約8回開けます。大変かも知れませんが、まだ依頼業務がなければ十分対処できます。
そして新聞折り込み用のチラシ。または地域新聞への広告。これも必要です。
地域新聞は部数が限られていますが、チラシはこちらで自由に枚数が決められます。最低でも5千枚は必要です。費用は3万円前後でしょう。地域新聞は何万部と発行しますので、5万円以上はかかります。
どちらにしても効果なし、ということはありません。1人で行なうのが不安であれば仲間を見つけるか経験者をさがしましょう。
以上のことだけでもかなりの時間が必要です。今から着手してちょうどよくなります。
11月~12月の相談会がなぜよいのか。経験的にこの2ヶ月こそが一番相談者が多いのです。問題をかかえた方は年内に整理したいのかも知れません。
私の経験では2ヶ月で約30件の相談が来たことがあります。こうなると対応は大変です。結果としては依頼は4件。「えー、たった4件?」、と思われるかも知れません。しかし、10件の相談で1件の依頼、というのが普通です。1日3件の相談で3件とも依頼を受けたことがありますが、これはまぐれです。
ともかく依頼のない、または少ない事務所は今から準備して実行してください。
初心者のうちは相談者が来ないのも不安。しかしながら、依頼されるのも不安なのです。でも、何とかして1件目を受託して完了させないと2件目はありません。
またせっかく受託して業務を終了しても報酬を請求しなかった、あるいは謝礼程度、という方も多いのです。これは実務ではありません。私どもはボランティアではないのです。
一番困難な集金が抜け落ちてしまっています。最初に約束した報酬をきちんと受領してこそプロです。
勉強になったからいい、業務経験ができたからいい、などというのは言い訳です。集金ができてこその専門家ということを忘れないでください。
そのためにも独立した事務所は必須。自宅開業では費用があまりかからないので、どうしても集金がおろそかになります。
自分を追い込むのは大変ですが、プロへの近道です。
塾長 黒 田 広 史
玄関に蝉取り(せみと)網(あみ)の並べあり 葉笑